「最低賃金アップ!」のニュースに喜んだ人も多いのではないでしょうか。
でもちょっと待ってください。その裏には、労働者が知っておくべき「企業の現実」が潜んでいます。
実際、時給が上がっても「収入が増えない」「働きにくくなる」ことは十分にあり得ます。私自身、以前の職場でそれを体験しました。
2025年、最低賃金は過去最高に
2025年10月以降、全国で新しい最低賃金が適用されます。
全国加重平均は1,118円。1978年の制度開始以来、過去最大の引き上げ(+63円)です。
しかし現場では「単純に手取りが増える」とは言い切れません。
企業が取りがちな“やり口”とは?
最低賃金アップの際、企業が選ぶ可能性のある対策を挙げます。
-
労働時間の削減
以前の職場では、時給が上がった直後にシフトが30分削られました。もちろん残業は原則禁止。その結果、給料は結局ほとんど変わらない。結果的に他部署ではでは「空残業」という不正が横行している噂を耳にしました。 -
人員削減と効率化
少人数で業務を回すため、一人あたりの負担が増える。 -
正社員から非正規へのシフト
正社員採用を減らし、最低賃金で雇える非正規に切り替える可能性もある。 -
採用縮小
新しい人材を採らず、既存メンバーに負担が集中する。 -
賃金体系の調整
基本給は据え置き、手当を減らして総額をコントロール。 -
価格転嫁
最終的に商品やサービスの値上げとして消費者に影響が及ぶ。
正社員という“呪い”
正社員や管理職という立場は、かつて安定の象徴でした。
ですが今では、
-
いまだに副業禁止の風潮を持つ企業も
-
昇給も少ない
-
身動きが取れない
そんな“呪い”のような制度になりつつあると感じます。
もちろん正社員という働き方に安心を感じる人もいます。
ただし「会社は都合が悪くなれば一部を切り捨てざるを得ない」という現実を知っておくことは大切です。
時給が上がり人員を削減されれば正社員の負担は増えるが、労働の価値に対する支払いはあまり変わらないというのはよくある話ですよね。
副業とAIスキルの重要性
だからこそ、会社に依存しすぎない力を持つことが必要です。
-
副業
収入源を分散することでリスクを減らす。私はハンドメイド作品販売を副業にし、そこで得た経験が今、転職先で役立っています。 -
AIツールの活用
前職では POP 作りに AI を活用。副業では画像編集に AI を使い、学習にも AI を取り入れました。こうしたスキルは「どこでも生きていける力」につながります。
まとめ
-
最低賃金が上がっても、収入が増えるとは限らない
-
企業は人件費を抑えるため、労働時間削減や採用縮小などの手を打つ
-
「正社員の安定」も今や揺らいでいる
-
副業や AI 活用は、会社に依存しない生き方のカギ
最低賃金アップをただ喜ぶのではなく、「最悪の状況に備えて行動する」ことこそ今必要なことだと私は思います。
ぜひ、副業やAIへの関心を持ってみてはいかがでしょうか。
コメント