小さな店でも勝てる。「お客様は神様」時代の終焉と、“選ばれる店”の作り方【バーチャルショップ実践記】

バーチャルハンドメイドショップ

副業のひとつとして、私はバーチャルショップの運営にも取り組んでいます。

リアル店舗での経験をもとに、メタバース上で「人と人がつながるお店」をつくる挑戦です。


バーチャルでの“おもてなし”とは

正直、バーチャルでのおもてなしはまだまだ手探りです。

私の理想は、メタバースの中で作品を販売しながら、人と人とがつながるお店をつくること。

リアルのお店では、お店を開けている限り、どんなお客様でも来るものを拒めません。

それなのに、スタッフの対応が少しでも気に入らなければすぐにクレーム。

レビューで低評価を書かれることもありました。

しかし、お客様を評価する仕組みは存在しない。これって理不尽じゃないでしょうか?

私も、言われのないクレームを入れられたことがあり、やり場のない怒りや不満を抱えたことがあります。

そういう意味でも、バーチャルショップの魅力は「来る人を自分で選べる」という点にあると思っています。

バーチャルショップ――いわゆるメタバースは、まだ発展途上で集客力も十分とは言えません。

しかし、広告やSNS発信を通して価値観の合うファンを集め、コミュニティを形成できる。

そこには、リアル店舗では実現しにくい“新しいお店の形”があると感じています。


irokazari+で叶えたい“つながり”

今の「irokazari+」では、来てくれた人に“癒し”や“共感”を感じてもらえたら嬉しいです。
できることなら、ここをひとつのコミュニティのような場所にしていきたいと思っています。

リアル店舗で働いていた頃、お客様同士が仲良くなる光景を何度も見てきました。

みんなそれぞれ悩みを抱えながら、好きなものを通してつながっていく。

そんな空間を、今度はバーチャルの中で再現できたらと思っています。

色やハンドメイドをきっかけに、場所を超えて集まり、話ができる場所。

それが、私が描く“未来のお店の姿”です。


人のぬくもりは、最後に残る

AI店員や自動案内システムなど、今後バーチャル接客はどんどん進化していくでしょう。
でも私は、**最後の最後に残るのは「人のぬくもり」**だと思っています。

Amazonや楽天のような便利なECサイトが広がっても、
人はやがて「誰かと話したい」「その人から買いたい」と思うようになる。

ドラマのモデルになった場所に行ってみたくなるように、聖地巡礼のようなものが
バーチャルでも作れるはずです。

だからこそ、私は「無人バーチャルショップより、店員が“いること”に意味がある」と考えています。
お店を開くだけでなく、“そこに人がいる”。
それが、リアルにも通じる信頼の証になるんじゃないかと感じています。


バーチャル接客で一番大事にしたいこと

私は10年接客をしてきましたが、人と話すのが得意ではありません。

でも、それはお客様も同じです。
お店に入ってきた瞬間、話しかけてほしくない人もいれば、
誰かと会話したくて来る人もいる。
その見極めが、いつも一番難しかったです。

しかしバーチャルでは、“直接そこにいない”という距離感が、両者に安心感を与えることになるとおもいます。
それぞれに合わせた距離感を作ることができる――それが、バーチャルの強みです。

私はそこに、リアルとは違う“おもてなしの形”があると思っています。


バーチャル店長としての課題

ただ、私にも課題があります。
それは――**「お店にいること」**です。

ハンドメイド制作やECページの更新に夢中になっていると、
ついお店にログインしないまま、無人店舗になってしまうことがあります。

やっぱり、誰かが来てくれた時に「いらっしゃい」と言える環境を作りたい。
そのためにも、**バーチャル店長として“お店にいる時間をつくる”**ことを、これからの課題にしたいと思っています。


おわりに

もし、バーチャルショップを開こうと思っている人がいたら、
少しでも参考になれば嬉しいです。

私自身の「経営の方向性」や「おもてなしの考え方」は、
一冊の本から大きな影響を受けています。

この本が、私のバーチャルショップ構想――
“人が集まり、ぬくもりを感じるお店”という原型になりました。

私が尊敬する経営者の方からのおすすめです。

 

 

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