こんにちは、バーチャルハンドメイドショップ店長のpekopokoです。
Unityでバーチャルショップを作っていたとき、
ワールドが重すぎてなかなか動かない──そんな壁にぶつかりました。
今日は、そのときにAIとコミュニティの力を借りて乗り越えた体験を紹介します。
私は「お店を持つならメタバースで」と考えていました。
現実の店舗のように固定費はかからず、しかもただのECサイトのような“カタログ感”だけではなく、歩き回って商品を眺め、気になったらECショップに飛べる。
そんな体験ができるのがVketCloudの魅力です。
画像を“ただ突っ込む”悪手
最初は「紹介したい画像をひたすらUnityに取り込む」やり方をしていました。
ですがこれではデータ容量が肥大化し、ビルドは重く、ワールドのロードも遅くなる一方…。
「これではお客さんに快適に体験してもらえない」と危機感を覚えました。
転機はVketCloudイベント
そんなとき参加したVketCloudのイベントで、他のクリエイターさんが「Atlas化で容量削減できる」と話しているのを耳にしました。
Atlas化とは、バラバラの画像を1枚の大きなテクスチャにまとめることで、描画負荷を減らし、容量を劇的に削減できる技術です。
上記の画像のようにまとめることで、1枚の画像を読み込んで、ここでは右上の画像だけを描画されると言った具合です。
これはCanvaを使って簡単に作れるので取り組みやすい軽量化です。
AIに質問してみた
「Atlas化ってUnityでどうやるの?」
すぐにChatGPTに質問してみました。
返ってきた答えは完全なマニュアルではありませんでしたが、
手順の糸口になったり調べる方向性を示してくれました。
正直、質問の仕方が悪かった部分もありましたが、「ヒント」としては十分。
結果的にAtlas化の導入に成功しました。
効果は“ロード時間”で実感
以前はお店に入ると待機室で約10秒弱ロードを待たなければなりませんでした。
Atlas化と動的ローディングを導入してからは、2〜3秒程度で店内に入れるようになり、体感的に“ほぼ一瞬”に。
画像はお店に入る前の待機室の画像で、待機中に案内板を作っていましたが、すぐ入室になるので、不要になりそうです。
この変化は、単なるデータ軽量化以上に「ユーザー体験の改善」として大きな意味がありました。
AIだけじゃない。コミュニティも味方
「AIがなければ絶対無理だったか?」と聞かれれば、そうではありません。
Discordのコミュニティや相談会で質問すれば、きっと解決策は得られたはずです。
ただ、相手の時間を奪わずにまずは自分で調べる。その姿勢を支えてくれるのがAIでした。
AIは“正解を一発でくれる先生”ではなく、“ヒントを与えてくれる相棒”。
そしてコミュニティは“最後のセーフティネット”。
この両輪があったからこそ、半日止まっていた作業が一気に前進しました。
まとめ
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Unityに画像をそのまま入れていたら容量問題に苦戦
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イベントで「Atlas化」を知り、AIに質問して突破口を発見
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コミュニティを頼れる安心感があったから、まずはAIで自力解決を試せた
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結果、ロード時間は10秒弱→2〜3秒に短縮し、体感的に快適なワールドに
バーチャルショップ制作では、技術的な壁が次々と現れます。
でもAIと仲間をうまく頼れば、その壁は「学びのチャンス」に変わります。
次はさらにワールドに個性を反映させつつ、もっと快適で楽しい空間にしていきたいと思います。
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